ラケットのガットは気温によって張ったり緩んだりするものか?質問と回答

弦楽器の弦のように、テニスなどのラケットのガットも気温によって張ったり緩んだりするものでしょうか?

テニスのラケットに張られているものをストリングと言いますが、一般的には皆「ガット」と呼んでいます。ジュリイも普通にガットと言っていますが、ガットにはいくつかの素材があります。

まず基本となるのがナチュラルガット。

これは牛の腸でできています。

昔は羊の腸を使っていたので、ご年配の方はこれを「シープ」と言う人もいるくらいです。

羊はデリケートで、人間と一緒でストレスを感じると腸の状態が悪くなるらしく、そのため安定供給が難しかったようです。そのため安定供給が期待できる牛が選ばれたとか・・・。

※過去記事のテニスエルボーの方こそナチュラルガットを!ナチュラルガットの魅力でも触れています。気になる方は読んでみて下さい。

ストリングはこのナチュラルガットが基本となっていて、そこからより価格の安い物を作れないか?もっと安定的に供給できるもので、かつナチュラルガットの性能に似たものは作れないか?という試行錯誤の末に、現在のナイロン製のストリングや、ポリエステル製のストリングが生まれてきました。

弦楽器のことは知りませんが、テニスのガットも熱による影響を受けます。

一番その影響を受けやすいのがナイロンガットです。

その次にナチュラルガット、次がポリガットでしょうか。

いずれも多かれ少なかれ熱による影響は受けるので、張ったり緩んだりするのか?と問われれば、張ったり緩んだりする、と答えます。

もう少しテニスのガットのことについてお話をすると、そもそもテニスのラケットにガットを張る時のテンションですが、ほとんどの人が想像する以上の力を加えて一本一本のガットを引っ張っています。

テニスラケットにガットを張る時に、一般的にポンド、(LBS)という単位を使います。

仮に50ポンドでガットを張り上げた場合、一本一本のガットに掛かる重さは、22.6Kgです。

あなたは22.6Kgの重さの物体を持ち上げたことがありますか?

22.6Kgで自分の腕を引っ張られたら抵抗できますか?

ジュリイは一度試してみたことがあります。

片手でガットの端を持ち、片方をガット張り機にかけて引っ張ってみました。

圧倒的なパワーで引っ張られ、完敗でした。(^^;)

そんなすごい力で引っ張っているガットに熱が加われば、伸びないはずがないですね。

テニスはオールシーズン行うアウトドアスポーツです。暑い時や寒い時もあれば、小雨の降る日もプレイします。しかもボールと直接接触するガットはボールとの摩擦熱も発生します。

弦楽器の弦よりも過酷な使われ方をしているガットですが、問題は性能が保たれるかどうかです。

そのような意味で言えば、ナチュラルガットが一番復元率が高いです。

これもジュリイは比較してみたことがあるのですが、ナイロンとナチュラルと、どこかに固定して同じように引っ張ってみました。

するとナイロンガットは少し伸びました。

ポリガットはほとんど伸びませんでした。

ここまでは予想通り。

驚いたのはナチュラルガットでした。( ゚Д゚)

引っ張ると伸びるのですが、ある程度引っ張ると、引っ張り返されるのです。

他のガットにはそういった感覚は無かったのですが、ナチュラルは引っ張り返してくるのです。

ということは、ナチュラルガットは一度伸びても元に戻ろうとする力が強いということ。

これがテンション維持性能になるのだと、僕は身をもって感じました。

ガットの素材に性能の優劣をつけるとすると、やはり結果としてナチュラルガットのぶっちぎりとなりますね。

テニスを愛するプレイヤーなら、一度は張ってみることをお勧めします。

質問の回答の他に、随分余計なことを書いてしまったかも知れませんが、あなたが面白いと言ってくれたら嬉しいです。

おまけ

文中に「シープ」という言葉が出てきましたが、当時のテニスストリングと言えばシープガットだったらしく、今でも本当の意味で 「ガット」と呼んで良いのはナチュラルガットだけです。

ちなみに某ストリングで有名な日本の会社のお話ですが、当時のお客さんはテニスショップに行き、「シープ張っといて!」と言ってラケットを預けたそうで、そのお客さんにショップの人がせっせと「OGシープ」という商品を張っていたらしく、その某会社はそれをきっかけに急成長を果たした、というテニスメーカー裏話です。

こまめに更新しますので、また見て下さい。

ありがとうございました。

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