プロのテニストーナメントのジャッジは大変。ジュリイの体験談

数年前に無くなってしまいましたが、この時期になると毎年年末に行われていた、イザワクリスマスオープンというトーナメントを思い出します。

思い出しついでに昔話を書いてみようと思います。

ジュリイが大学生の頃、大学テニス部に大学テニス連盟本部より、アルバイトの依頼が年に2回ありました。

内容は、プロ選手のトーナメントのラインジャッジとボーラーでした。

時期は忘れましたが、島津オープン(当時は島津クラシック)と、イザワクリスマスオープンの2大会でした。

会場が家から遠いとはいえ、プロと同じコートに立って生で試合を見れて、しかもお金まで貰えるということで、同期の友達と一緒に僕も行ってみることにしました。

行ったのは京都で行われた島津クラシック(当時)で、何年に行われた大会かは覚えていませんが、確か沢松選手や、神尾選手なんかが出ていたように記憶しています。

それよりも、そんなプロ選手の試合に僕のような者が雇われても良いのか?と会場に着いてからも不安に思っていました。

ボーラーはともかく、ラインジャッジって・・・(-_-;)

そりゃあルールも知っているし、イン、アウトを見たまんまジャッジするだけなので、難しくはないのですが、本来お金を払って見るようなプロ選手の試合をジャッジするとなれば責任の重さが違います。

もしミスジャッジをして外人選手に文句を言われたらどうしよう?などと思っていました。

しかも、どちらをやりたいか、などと選べる訳では無いようでした。

いよいよ担当が決まることに・・・。

やはり担当はラインジャッジ!(;´∀`)

しかしもう後には引けないのでやるしかありません。

ランジャッジもボーラーも入れ替え時間が決まっていて、時間が来るとチェンジコートのタイミングでスタッフが入れ替わるのです。

扉の向こうからはボールを打つ音や拍手が聞こえてきます。

いよいよコートに行く時間。

だれも自分に注目する訳は無いのですが、緊張します。

何か自分がプロ選手になったかのような気分で、不安と緊張の入り混じったような気持のまま他のスタッフと共にぞろぞろとコートに向かいます。

その試合は外人女子選手同士の試合でした。

日本人選手で無かったことで、少し残念な気持ちでしたが、ともかく自分のジャッジする担当のラインの後ろ、壁際に陣取ります。

担当は左のサイドラインです。

お願いだから難しいボールは来ないでくれ、と思いつつも、試合はどんどん進行していきます。

何事もなく試合が終まってくれれば良いのですが、そこはプロ同士の試合です。

ラインいっぱいにボールが落ちる場面が何度かありました。

「あんなの俺の担当のラインで起こらないでくれ~」

と、その度に思いました。

一応視力は2.0と1.5なので、見えない、というようなことは無いのですが、ミスジャッジをしてはいけない、と必死になってラインだけを凝視していました。

すると、自分の担当するサイドラインぎりぎりに落ちるボールが!

「アウト!」

見た瞬間ジュリイは叫びました。( ゚Д゚)

確かにアウトだったのですが、際どいボールなだけに主審がこっちをじっと見ています。

その間、ジュリイはずっとアウトのジェスチャーである右手を高く上げたままでした。

その時間のなんと長く感じたことか・・・。

時間にして1秒か2秒の短い時間だったと思うのですが、10秒くらい主審と相手選手がこっちを睨んでいるように感じました。

その短い時間の間、そりゃもう色んなことが頭の中を駆け巡りました。

「いや絶対アウトだろ今の」 (-“-)

「そんなにこっち見るなよ~」 (;´Д`)」

「え?もしかしてもしかすると俺の見間違い?」 ( ゚Д゚)

「いやいや、そんなことない、今のアウト、絶対アウト!」 (=゚ω゚)ノ

「そりゃぁこんなギリギリにボールが落ちたら確認したくなるよな~」 (-_-;)

「でもアウトって言っちゃったし、今さらこの右手降ろせないし」 (-_-)

「このコート、カーペットだから証拠残ってないな・・・」 (^^;)

などと心の中での葛藤が激しく行き交いましたが、アウトと見えたものはしょうがない。と半ば開き直っていると、次の瞬間、目の前の選手がジャッジをしたジュリイに向かって、

「ナイスジャッジ!」

と言ったのでした。

その選手は背が高く、金髪の外人選手で、最初見たときは怖かったのですが、その一言で僕は救われたような気がしました。

その選手にとっては自分に有利なジャッジをしてくれたための単なる喜びの一言だと思いますが、心の中の葛藤をしていたジュリイにとってはまさに救いの神。

その選手の一言で、という訳ではないでしょうが、ジュリイのジャッジの通りにそのポイントは認められ、次のポイントへ移っていったのでした。

実際はほんの一瞬の間があっただけなのですが、永遠にも感じるような、神経をすり減らす1ポイントでした。

その日は休憩を挟み、ボーラーで1セット、再びラインジャッジで1セットの任務を果たし終了となりました。

あの1ポイント以外は寿命が縮むようなポイントはなく、無事に1日が終わり、自分のジャッジに自信を深めつつ帰路についたのでした。

おまけ

現在行われているプロ選手の試合のジャッジは、きちんと勉強をした人が行っています。

昔よりはるかにきちんとしているはずです。

しかし勉強したからといってミスジャッジをしないのか、と言えばそんなことはありません。

プロのアンパイアでもミスをすることはあります。

でも、それが人間らしくて良いのではないかなぁ?と個人的には思っています。

だからと言って、現役時代のマッケンローのように食ってかかられると困ってしまいますが(^^;)

こまめに更新します。

ありがとうございました。

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