大学テニス部のボーラーは代理戦争じゃコラ~!

どうも!現役コーチのジュリイです!

体育会テニス部では日常の光景の1回生によるボール拾いですが、そこには常識では考えられないような世界があります。

今日はそんな体育会テニス部の、ボーラー魂とでも言うべき、努力と根性の様子を書いてみたいと思います。

ボール拾いをする人を、関西の大学テニス部業界では「ボーラー」と呼びます。

ボーラーは主に1回生の仕事です。

ボール拾いと言っても、落ちているボールを拾い集めるというような仕事ではありません。

ストロークラリーの練習をしているとすると、コート半面で3~4球のボールを切れ目なく供給しなければなりません。

体育会テニス部といえどネットにかかったり、オーバーしたりと頻繁にラリーは途切れます。

途切れると同時に

「ボール行きま~す!」

と言って、先輩の構えている手に向かってワンバウンドでボールを送ります。

送ったボールが取りづらい場合、意地悪な先輩ならそのボールをスルーされてしまうので、超ストライクなボールを投げる必要があります。

おかげでボール投げのコントロールは今でも抜群です(笑)

ボーラーの担当がミスの早い先輩に当たってしまったらもう最悪です。

頻繁にラリーが途切れるため、ボーラーにとったらたまったもんじゃありません。

思わず舌打ちもしたくなるってなモンですが、実際は舌打ちなどしているヒマはありません。

コマねずみのように走り回る運命を受け入れるしか無いのです。

人の練習のためのボーラーですから面白い訳はありません。

しかし手を抜いているとキャプテンの雷が落ちるので、常に全力で走ることを要求されます。

が、そんなにいつもいつも全力で走れる訳がありません。

ではどうするか?

全力で走っているフリをするのです。(^^;)

やたらと頭を振ってみたり、砂煙のよく上がる止まり方を覚えたりと、そこは要領の良さが試されるところでした。

このボーラーが嫌で辞めていった部員も多かったです。

実際に入部した人数はたくさんいたと聞いたのですが、大学テニス部のあまりの厳しさに、ほとんどが1週間くらいで辞めていきました。

ジュリイも辞めることを考えなかったのかと言えばウソになりますが、一緒に頑張っている同期を見捨てるような気がして続けました。

しかし練習が休みになれば良いのに、といつも思っていたので、天気予報が雨の場合なぜか気分がウキウキしていました。

実際には雨で練習が休みになってもロクな事はしなかったのですが、訳もなく嬉しかったのを覚えています。

ジュリイの大学のテニスコートは、ガケ崩れキケン区域にありました。実際にコートのフェンスの向こうは谷底でした。

ある時、台風で大雨が降った時などは、このままコートが流されてしまえば練習がなくなるのに、などと下らない事を考えていましたが、次の日に行ってみると、コートは流されもせず、晴れ上がった空に水たまりだけが残されていました。

テニスコートって意外に強い・・・などと思いながら、当然のように水たまりの処理を、手をまっ茶色にしながらスポンジで水を吸う作業に没頭しました。

余談ですが、今はその土地に高齢者向けの保養施設が建っています。

大丈夫なのか?(^^;)

大学体育会の1年に一度のメインイベントと言えば何と言ってもリーグ戦です。

リーグアップするために1年間の全てを賭けているといっても過言ではありません。

リーグ戦のメンバーは当然気合が入っていますが、ボーラーである1回生も気合が入ります。

先輩からは、ボーラーとして相手の大学に負けるな!などと言われ、いつも以上に気合が入ります。

先輩も気が立っているので、いつもの練習のような必死なボーラーのフリでは通用しそうにない雰囲気です。

これは本気でいかないと後でどんな目に合うか、想像するだけでも恐ろしいので、とにかく相手の大学のボーラーよりボールを取る。

いや、相手のボーラーにはボールを取らせない!

くらいの強い気持ちで僕たち1回生は臨むことにしました。

しかし考えることは相手も同じだったのです。

相手の大学の1回生も同じように先輩から脅されているのか、異常な勢いでボールを追いかけてきます。( ゚Д゚)

もはやボールの取り合いです!

一度は相手と競り合いになりましたが、何とかボールの確保に成功しました。

「くっそ~、なんやねん!あのボーラー・・・」

相手のボーラーを見ると、相手もこちらを見ています。

というか睨んできています。

「絶対に負けるか!ボケ!」

と、そんなことを思いながらも試合は進行していきます。

すると、またもや相手のボーラーと競り合うようにボールを追いかける状況に!

よし!このボールも貰った!

と思った次の瞬間、相手がショルダータックルをかましてきました!!

相手もジュリイも同時に吹っ飛び、倒れましたが、追いかけていたボールがすぐ傍にある事に気づき、すぐに立ち上がり、ボールを掴んで先輩に渡すことができました。

一瞬ケンカになりかけましたが、試合中ということもあり、睨み合いで済ませてやりました。(-“-)

ボールを取ったのはジュリイで、今回もボーラーとしての勝利は得られましたが、コートの隅で勢い余って2人で倒れるまでボールを追いかける姿は異様な光景としか思えません。

そしてそんな1回生のボーラーぶりを見て、先輩は誇らしげな顔をするのです。

このような光景が毎年繰り広げられ、そしてそれは昔話などではなく、現在も大学体育会テニス部では日常の光景として存在しています。

あなたが大学テニス部のリーグ戦の試合を見る機会があれば、試合内容だけではなく、ボーラーの活躍ぶりもぜひ見てあげて欲しいと思います。

おわり

こんなふうに書いてしまうと、大学でテニス部に入ろうとする人が減ってしまってはいけないので一応書き加えておきます。

ジュリイは大学体育会で4年間テニスを続けて本当に良かったと思っているし、そこでの経験は自分の財産だと思っています。

その時は嫌だったことも、今ではキラキラと輝く自分だけの大切な宝物です。 誤解されてはいけないと思い、余計なことを書いてしまいました。

こまめに更新します。 ありがとうございました。

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コメント

  1. ジュリイ ジュリイ より:

    Wフォルトさん、こんばんわ( ^^) _旦~~
    そうですね。サークルでは得られない経験だったと思います。
    確かに僕の人生の分岐点だと言えますね~(^-^)

  2. Wフォルト より:

    いい話でした。

    このボーラー時代が無くば、

    今のテニスコーチは無かったんですね。