ソフトテニス→硬式テニスで戸惑うことって? 

どうも!現役コーチのジュリイです!

中学生の時に部活でソフトテニスを経験した方が、春から高校へ進学して硬式テニスを始めたり、あるいは大学から硬式テニスを始めた方も多いのではないでしょうか?

日本の中学校でなぜこれほどソフトテニスが普及しているのか、については今回は置いといて、ソフトテニス経験者が硬式テニスへ移行した時に、ジュリイが経験し、苦労した事柄についてと、同じようにソフトテニスから硬式テニスへ移行する方のためのアドバイスを書いてみようと思います。

ジュリイは中学時代はソフト(軟式)テニス部に入っていました。

それなりに懸命に部活に取り組み、団体戦では市の大会で優勝できました。

市で優勝できた僕たちは、調子に乗って県大会に乗り込みましたが、軽く一蹴されてしまいました(;´∀`)

中学を卒業し、高校に入学する時には、硬式テニス部に入ろうと決めていました。

中学時代の先輩もいたし、中学時代の部活の友達も硬式テニス部に入るということで、あまり不安はありませんでした。

高校には硬式テニス部の他に、ソフトテニス部もありましたが、迷いなく硬式テニス部を選びました。

【ソフト経験者が苦労する点】

ソフトテニス経験者が最初に苦労するのは、バックハンドとボレーです。

ソフトテニスはラケットの片面しか使いません。

バックハンドもフォアハンドで使った同じ方のラケット面を使います。

グリップチェンジもありません。

なので、高校での硬式テニスに慣れない最初のうちは、ボールが来ると、とっさにソフトテニスの打ち方になってしまいます。

よく先輩に笑われました。

昔は硬式テニスも片手打ちバックハンドが主流でしたから、グリップチェンジすることと、反対のラケット面を使うことに慣れず、苦労しました。

最初はこんな握り方だと力が入らないんじゃないか?と思いました。

人にもよりますが、ソフトテニスは硬式テニスで言う「セミウェスタン」で握っていて、バックハンドもそのまま打つのです。

硬式テニスしか知らない方にとっては、あり得ない握り方だと思いますが、ソフトテニスではそれが当たり前なのです。

しかし、このような握り方(かなり厚い握り)で硬式のボールを打つと、うまくコントロールできません。

この握り方では、少しでも打点が遅れると、ボールに押されてしまいます。

しかも硬式のボールは高く跳ねるので、どうやっても上手く打てないのです。

【ボールの違いについて】

ソフトテニスと硬式テニスの違いは、ボールから来ています。

ソフトテニスのボールはいわゆるゴムボールで、表面はつるりとしています。

柔らかいので、それほど高く跳ねることはありません。

打ち方としては、ボールに回転を与えるドライブやカットサーブもありますが、基本的にストロークはフルスウィングでフラットに叩きます。

対して硬式テニスのボールは複雑な構造になっています。

ゴム製ですが、厚みがあり表面はメルトンで覆われています。

ソフトテニスより固くて重いため、ボールは高く弾みます。

また、表面に生えている毛がラケットのストリングに引っ掛かりやすく、ボールに回転を与えやすくなっています。

ソフトテニスのボールは、回転を与えすぎるとボールがつぶれた状態で飛んで行き、順回転なのにボールは落ちず、逆にとんでもなく伸びていったりします( ゚Д゚)

このような特性をも利用したアンダーサーブを上級者は打つそうですが、ジュリイはそのような域には達していませんでした。

対して硬式のボールは、素直な動きを見せます。

順回転ならボールは落ちようとするし、逆回転ならボールは伸びて行こうとします。

横回転なら回転する方向へスライドする、といった具合です。

ここで考えて欲しいのは、なぜ硬式テニスのボールには毛が生えているのか?ということです。

硬式のボールはそれを意図して作られています。

その答えは、

「ボールに回転を与えてコントロールするため」

です。

この違いを把握できるかどうかで、硬式テニスにスムーズに移行できるかどうかが変わってくるので、早めに慣れていきましょう。

【スウィングについて】

ソフトテニスはフルスウィングでボールを打ちますが、同じように硬式テニスでフルスウィングの超どフラットでは、コートになかなか入りません。

超どフラットでコート内に入れたいなら、スウィングを加減するしかありません。

でも、せっかく覚えたスウィングを活かさない手はありません。

硬式のボールは、下から上への回転(順回転)を与えれば下へと落ちるので、フルスウィングするのなら、下から上へとスウィングしましょう。

コツは、ラケット全体を下から上というより、ラケットヘッドを上手く回すことです。

手首を柔らかく使って、ヘッドダウンから急激にラケットヘッドを立ち上げると、硬式テニスボールで上手くスピンがかかります。

そうするとスウィングのパワーが、何割かボールへの回転に変わり、コートに収まりやすくなります。

いわゆるトップスピンというやつですね。

後は、どれくらいネットの上を通せばコートに入るのかを繰り返し練習し、自分で掴んでみることです。

バックハンドに関しては、最近は両手打ちが主流なので、左手に持ち替えた感覚で打つように練習するのが良いです。

しかしこれも、ついついソフトテニスと同じく右手に力が入り、打点はかなり前になってしまいます。

打点は身体がタイミングとして覚えているため、頭では理解しても、すぐには身体はその通りに動いてくれません。

相手にトスしてもらったボールを左手で打つことを繰り返して練習するなど、とにかく左手でボールを打つ感覚に慣れていきましょう。

【 ボレーについて】

ソフトテニスのボレーはネットにベタ詰めで打つのが基本となります。

ソフトテニスはダブルスが基本で、前衛はポイントを取ることに徹しています。

ポイントを取るためにベストなポジションはネットにベタ詰めです。

ベタ詰めすると相手との距離が近く、高速でボールが飛んできます。

そんなボールに対しては、フォア、バックの概念なく、ラケットを壁のように使います。

それに基本的にネットにベタ詰めなので、ローボレーを打つ機会が少なく、よって厚いグリップでのボレーが基本となります。

さらに、上級者がプレイする前衛のポーチに出る動きは、非常に洗練されているので、このようなポーチが出来る人は、それをぜひ硬式テニスに活かして欲しいと思います。

硬式テニスのボレーは?

対して硬式テニスのボレーはネットから離れて打つことが多いです。

ソフトテニスの要領でネットに詰めて叩きつけるようなボレーを打つと、ボールが高く弾むために、相手に取られてしまいます。

硬式テニスの場合は、少し下がって構え、相手からのボレーを返球することも、前衛の大事な役割のひとつです。

それと球足が速いため、ボレーは相手コートの深い所へとコントロールした方が有効です。

この二つの理由により、硬式テニスでは1部のケースを除き、ネットへのベタ詰めはあまり行いません。

以上のような違いを理解した上で、ソフトテニスで培った技術を活かして欲しいと思います。

以下はまとめです。

◆ソフトテニスの経験を活かすべき技術

  • 強烈なフォアハンド(ボールに回転をかけることは必要)
  • 前衛のポーチの動き
  • ネットへ詰めて角度をつけたボレー
  • スマッシュはそのままでOK!(ただしグリップは薄く握るべし)

◆ソフトテニスの経験をきれいに捨て去るべき事柄

  • ストロークをフラットで叩くこと
  • バックハンドストローク
  • 1グリップで全てのショットをこなすこと(それぞれに合ったグリップを取り入れるべき
  • サーブ

ソフトテニスと硬式テニスの最大の違いはボールです。

ボールが違うとラケットも違い、必要な技術も違ってきます。ボレーヤーのポジションや、有効なショットも違ってきます。

それに早く気づいて、硬式テニスへと対応していくこと。

また、ソフトテニスの良さを活かすべき所はそのままに、自分の武器として使っていって欲しいと思います。

「郷に入りては郷に従え」

変に意地を張るのは得策ではありません。

硬式テニスの世界は広く、奥は深いです。

色々なプレイスタイルを、自分で選ぶこともできます。

戦い方や考え方次第で、自分よりレベルの高い相手に勝つこともできます。

本気でやれば、技術、体力、精神力、全てを要求される過酷なスポーツです。

その反面、同じコートで同じルールで男性と女性が一緒に楽しくプレイできる、他にはあまり見られないスポーツです。

そんな広くて深い、大海のようなテニスというスポーツの入り口に立ち、その大海に漕ぎ出そうとするあなたを応援したいと思います。

そしてあなたがその航海にヒント求めようとした時には、ぜひこのブログを思い出して下さい。

また更新します。

ありがとうございました。

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コメント

  1. nishiko より:

    初めまして、ジュリイさん。
    拝読し、私の場合はこの逆パターン?(ではないか…)で、困惑していることがあり、
    ジュリイさんのお考えを参考にしたく、コメントさせていただきました。

    どういうことかと申しますと、
    中学の娘が、ソフトテニス部に入部しました。

    困っていることがあります。
    フォーム指導の内容です。
    ヘッドダウン→伸び上がり(ジャンプ)→ラケットヘッドを回す…
    テイクバック→インパクト→フォローの際の体重移動は、
    スタンスは肩幅以上にして、左膝は後側に向くくらい内に入れて右足に全体重→一気に戻して伸び上がりながらインパクト→ジャンプして正面をむく!

    娘からこれを聞いて、そんなバカな…と、耳を疑いました。
    その上、このフォームを、テイクバック、インパクト、フォローと、刻んで教えるので、実際でもインパクトで止めてしまい、結果羽根つきになってしまうようです。

    ソフトテニスにこのフォーム、今の時代はこれもありなんでしょうか。
    ちなみにこのコーチは、クラブ活動としてテニスをしたことは無いようです。
    大学時代、遊びで硬式をしたようだ、と言う情報です。
    子供達の自己実現に大きな影響を与えることでもあり…モヤモヤしています。

    もちろん、ヒステリックに学校やコーチに訴えるなどと言うことをするつもりは、さらさらありません。
    参考となる視点を頂けないものか…というお願いです。

  2. ジュリイ ジュリイ より:

    てにままさん、こんばんわ~( ^^) _旦~~
    中学の部活には、日本のスポーツ界の底上げをする重要な役割があると思うのですが、当の学校や市はそのような意識は全くありませんよね。
    先生を責めるのは気の毒ですが、どうにかしてくれる人はいないのか?と思うジュリイでした。

  3. てにまま より:

    公立の中学校の部活に硬式があるほうが珍しいですよね?!
    MY市もそうでしたからテニ息子はテニスクラブで硬式をやっていたのに
    中学校からは軟式をする羽目になりました。

    その頃は「帰宅部」は白い目でみられていたので
    何か部活を選ばなければいけませんでした。

    どうせ部活の先生は経験者が少ないのだろうから
    どっちでも良いように思えるのになーー